クララ殺し ネタバレ・感想!摩訶不思議!ホフマン宇宙登場☆

小説
amazon引用

ページを捲れば、世界はがらりと変わった。

現実のくららを殺したのは誰? 

夢の中のクララを殺したのは誰?

そう、不思議の国は終わっていなかったのです。

世界は新たな繋がりをもって、新しい事件と驚きの結末が再び訪れます! 

クララ殺しの犯人は誰なのか?

考えるほどに混乱を呼ぶ物語。

あなたは混乱の糸を解くことができるでしょうか?

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作品紹介

作品名 クララ殺し

著者  小林泰三

発行元 東京創元社

発行日 2020.2.28 (創元推理文庫:368ページ)

「クララ殺し」登場人物紹介

登場人物が多く混乱してしまうので本書より引用させて頂きます!

・井森健 不思議の国の夢をよく見る大学院生

・露天くらら 車いすの美少女。命を狙われている

・ドロッセルマイアー 大学教授。くららの叔父

・諸星隼人 くららの知人。作家

・新藤礼都 怜悧な女性。井森の捜査を手伝う。

・ビル 人語を解する蜥蜴(トカゲ)。不思議の国の住人。

・クララ 医学顧問官シュタールバウムの娘

・ドロッセルマイアー 上級裁判所の判事

・スパンツァーニ教授 物理学者にして発明家

・ナターナエル スパンツァーニの教え子

・オリンピア スパンツァーニが造った自動人形

・コッペリウス 弁護士。ときおりコッポラあるいは砂男を名乗る

・マリー クララの友人。人形

・ピルリパート  クララの友人。呪いにかかった姫。

・セルペンティーナ クララの友人。実態は蛇の精霊

・マドモワゼル・ド・スキュデリ 怜悧な老嬢。ビルと共に捜査する。

clubt出典

「クララ殺し」前作「アリス殺し」との繋がり

「ひょっとして道に迷っちゃったかな?」蜥蜴のビルは独り言を言った。疑問形で呟いたが、実はビルは疑問など持っていなかった。なぜなら、彼が道に迷っているのは確実だったからだ。

創元推理文庫「クララ殺し」より

ビルがいる! 

この出だしで「アリス殺し」ファンの心はガッチリと掴まれてしまいます!

「クララ殺し」の魅力は何と言っても「アリス殺し」とバッチリ世界が繋がっていること!

きちんと不思議の国は存在しています。

そして「アリス殺し」の結末に不安になってしまった方もいるかもしれませんが、現実世界(地球)もちゃんと存在しています。

つまり「アリス殺し」を事前に読んでいた方が、この本をより楽しめる、ということなのです!

地球にいる人間と夢で繋がって記憶を共有する。

それがアーヴァタールです。

この設定や独特の世界観など「アリス殺し」から引き継がれているものがたくさんあります。

世界は1つではないので、初めて手に取った方は混乱してしまう恐れがあります。

というかアリス殺しを読んだ私でも混乱しっぱなしでした。(^^;)

ここからは完全ネタバレになりますのでご注意ください!

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「クララ殺し」蜥蜴のビルと井森健がキーマン!

今回の事件では、ホフマン宇宙にいる蜥蜴のビル地球にいる井森健がキーマンになります。

ドロッセルマイアーに頼まれて「クララ殺しの計画」を阻止するため、井森は新藤と、ビルはスキュデリと共に捜査をすることになります。

殺人事件を防ぐための捜査と言うと、シリアスになってしまいがちですが、私たちにはビルがいます!(^^)

彼の存在がいい意味でも悪い意味でも、物語に刺激を与えてくれます(笑) 

彼は蜥蜴(トカゲ)なのです。人語を解しても蜥蜴なのです。

蜥蜴なので自分が水中で呼吸できないことを忘れちゃうんです。

シルエットAC出典

ビルの奮闘もこの物語を楽しむ大切な要素の1つです。(^-^)

井森も前作以上に重要な役割を担わされてしまいますが、なんとそれは騙され役!

クララ殺しを計画した犯人はその誤解と、井森の誤解に基づいた証言を求めていたのです!

「クララ殺し」現れたもう一つの「ホフマン宇宙」

「アリス殺し」では不思議の国と地球が存在しましたが、今回新たに「ホフマン宇宙」が登場します。

今回の作品「クララ殺し」はホフマン宇宙と地球での物語となります。

この「クララ殺し」にはホフマンの

  • 「くるみ割り人形と鼠の王様」
  • 「砂男」
  • 「マドモワゼル・ド・スキュデリ」
  • 「黄金の壺」

などの作品が丁寧に散りばめられています。

読み終わった後にはこれらの作品を手に取りたくなってしまう人もいるはずです!( *´艸`)

先ほどビルは水中で息をするのを忘れちゃうといいましたが、道に迷ったビルがなぜか泥のある方、水が深い方へと溺れながらも進んでいくことで世界の境界を破ってしまいます。

着いた世界が今回の舞台である「ホフマン宇宙」です。

そこでビルがクララとドロッセルマイアーと出会うわけです。

彼らとの出会いから捜査が始まります!

ホフマン宇宙の人々と地球とアーヴァタール。

馴染みの設定かと思った矢先に、不思議の国とは違う事実が(◎_◎;)!

「アリス殺し」では必ずしも同じ容姿ではないアーヴァタールでした。

しかし、地球で目覚めた井森は、夢で見たドロッセルマイアーやクララ(ホフマン宇宙のクララ)と容姿がそっくりなくらら(露天くらら)とドロッセルマイアー(地球)に出会うことになるのです。

*(以下、露天くらら=くらら、ホフマン宇宙のクララ=クララと省略します。)

そこで語られたのはホフマン宇宙と地球のアーヴァタールは姿が似るというものだったのです。

「クララ殺し」繰り返される死

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地球での捜査でくららと共に事故現場に向かう井森に待っていたのはでした。

落とし穴に落ちてしまったくららを、とっさに助けようとした井森の目に映ったのは鋭利な先端の杭で…。

みなさんの予想通り井森は死んでしまいます。

でも井森とビルは夢で繋がっています。

そんな彼らは同等の存在ではありません。

本体はビルなのです!本体が死なない限り死はリセットされます。

世界は死をなかったことにするのです。

なんと井森の死はこれで終わりませんでした。

捜査を進めるごとに、要所要所で井森は殺されてしまいます。

落とし穴に落とされ、首を絞められ、頸動脈を切られ…。

それにしても、なぜビルは危機にさらされないのかが気になってきます!

ビルは蜥蜴なので深くものを考えたり理解するのが苦手ですが、ビルのアーヴァタールである井森はなかなかに優秀(笑)。

スキュデリも「井森は最大の協力者」と言っていることから、井森が邪魔ならビルを殺せばいいのです。

  • それなのになぜ井森ばかりが狙われるのでしょうか?
  • 地球で井森が何度も殺される理由は何なのか?
  • 犯人はビル/井森に何をさせたいのか?
  • 井森を殺した犯人は「クララ殺し計画」の犯人と同一人物なのでしょうか?

この謎を明らかにしていきたいと思います!

もう誰もが怪しく思えてきますね!!(;^^A

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「クララ殺し」現れる真実

謎が謎を呼び、ホフマン宇宙と地球の事件はどんどん混乱していきます。

でも、ついに犯人の綻びをスキュデリが見つけ真実が明らかになります!

まずビル/井森に今回の依頼をしたドロッセルマイアーの嘘が暴かれます‼

なんと彼のアーヴァタールは別人だったのです。(◎_◎‼ 

そうビル/井森は最初から騙されていました。

そして彼が語る真実はさらなる驚愕を呼ぶことに!

それは マリーとクララが入れ替わっているということ。

入れ替えたのは他でもないドロッセルマイアーとコッペリウスだというのです。

彼らはマリーとクララ、どちらが最初に入れ替えに気が付くかゲームをしていたと言います。

彼らもまたどこか壊れているのでしょう。。

故意に入れ替えられてしまった側の心を考えることが出来ないのでしょうか?

自分が送るはずだった人生を奪われてしまった気持ちを想像できなかったのでしょうか?

相手を物としか感がることのできない二人の歪さが滲んでいます。

そして「クララ殺し」を計画していた人物は、自らの物語を奪われたマリーでした。

また彼女のアーヴァタールこそが、地球のくららだったことが明らかになります。

同時に地球のドロッセルマイアーはクララのアーヴァタールということも判明します。

今回のクララ殺し計画では「ホフマン宇宙と地球のアーヴァタールの容姿は似ている」

と騙される存在が必要でした。

そうしてビル/井森が選ばれたのです。

クララは自分が殺されかけていたと知り、マリーへの復讐を考えます。

自分のアーヴァタールからマリーの計画を知ることで、逆にマリーを殺していました。

そして自分は安全な場所にいるためにオリンピアと入れ替わっていたのです!

井森を殺したのはくらら、ドロッセルマイアー(地球)の2人だと判明します。

今回、騙されているビル/井森のこそが発言がトリックの鍵でした。

つまりくららが死んだらクララも死んでいるという誤解とその証言が重要だったのです。

そして、なぜ井森ばかりが狙われるのか?についてですが、それは自分たちにとって、都合が悪かったり先走った行動をするから。

繰り返し殺されるのは死がリセットされると知っているからでしょう。

マリーの計画、クララの計画それぞれで、ビル/井森は都合の良いように利用されていました。

またビルは危険にさらされないのか?については、最終的には殺すつもりだったけど、タイミングが悪かった、に尽きるのだと思います。

もちろんビルも、ドロッセルマイアーには殺されそうになったり「事件を解決しないと処刑する」と言われますが、犯人に狙われることはありません。

(別口で死にそうにはなりますが…)

ビルの側にはスキュデリがいますし、ビルが死んでしまうと井森も死にます。

井森を利用するためには、ビルには生きててもらわないといけません。

犯人は計画の遂行と自分のアリバイのために、井森を通してビルに伝わるホフマン宇宙でのビルの発言が必要だったのです。

それぞれが、それぞれの思惑のためにとった行動が複雑に絡み合い混乱を招いていました。

自分の目的のために地球のアーヴァタールを利用する人。

ゲームのために他人の存在を軽んじる人。復讐のために欺く人。

彼らの言葉を聞くたびに、嘘をつけないビルに癒しを感じるようになってきます。

隠されていた他のアーヴァタールの存在も明かされます。

欺いているはずが欺かれていた、予想を上回る真実に脳の処理が追いつきません。

最後まで読まないと、物語の真実を飲み込むことはできません。

というか1回読んだだけでは混乱をすっきりさせることは出来ないと思います(^^;)

ぜひ手に取って隅から隅まで確認してください!

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「クララ殺し」口コミ・評価

ここで「クララ殺し」を読み終わった方たちの感想を見てみましょう♪

私の言いたいことを皆さん的確に表現してくれています!!(^○^)

今作も小林さんは頑張って予想した結末を、あっさりと覆してくれました!

騙される快感を皆さまもぜひ!

アリス殺しから受け継がれた記憶を共有する異なる世界のアーヴァタール。

この設定をこれでもか!と上手に使っています。

死んだの?それとも実は生きてるの?

訳が分からないまま、次が気になって仕方なくなります‼

「クララ殺し」メルヘン殺しシリーズの魅力

アリス殺し、クララ殺し、ドロシィ殺し。

これら3つは「メルヘン殺しシリーズ」と呼ばれています。

私たちの知るメルヘンなおとぎ話、それにミステリの要素が絶妙な加減で混ざり合って生まれた

作品だから「メルヘン殺し」。

おとぎ話の人物たちが平気で殺しを行って、残虐な死も当たり前に存在します。

それぞれが嫉妬や恨み、様々な感情を抱き、騙し合いを行うのです。

おとぎ話の登場人物が生々しい感情をもって行動する。

そこにこのシリーズが私たちを惹きつける魅力が詰まっているのだと思います。

おとぎ話が意志を持って動き始めて、物語を真っ赤に染め上げます。

毒々しいまでの死の連鎖、陰謀めいた予感。疑いが疑いを呼び起こすなか、1つの純粋な存在として「ビル」が投入されたとき、ダークミステリーにまた1つの要素が生まれるのです。

ビルの語る言葉は物語を混乱させるだけでなく、井森へと伝わり事態を動かすことになるのです。

物語がクララ殺しはクララが殺した、という内容へと変貌を遂げ、皆さんへと新たな驚愕が訪れます!

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