羊と鋼の森 あらすじ・感想♪ピアノ調律師たちが織りなす物語♪

小説

カバーデザインに魅かれた。

私が『羊と鋼の森』を手にとった理由は、実はコレだけなんです。( ̄▽ ̄)

そもそも、ピアノ調律師ってなんぞや?!っていうほど、音楽やピアノを知らない私は、果たしてこの作品を楽しめるのだろうか?という疑いがありました。

なので「最初の1ページを開いて、興味持てなければ棚に戻す」と決意したのですが…。

最初の1ページどころか、最初の1行見事に本の中へ惹き込まれてしまいました(事実)

私が目を皿のようにして夢中に読んだ理由のひとつが、「主人公」にあります。

特別な才能も知識もなく、将来の夢も抱いていなかった主人公が、ある日を境に人生を180度変える選択をします。

そんな大きな決断をした道の先で、苦悩や迷い、嫉妬などを抱きながらも切磋琢磨していく青年の物語には、たくさんの元気をもらいました!

本書はこんな方にオススメです。^^

  • 元気になれる本が読みたい方
  • 新たな発見を楽しみたい方
  • 仕事を頑張る主人公が好きな方
  • ピアノが好き又はピアノ調律師の仕事に興味がある方
  • ピアノにそれほど興味がない方

最後の行にあえて「ピアノにそれほど興味がない方」と付け加えました。なぜなら私がそうであったにも関わらず『羊と鋼の森』を他人にも勧めたいほど好きになり、なによりピアノや調律師にも関心を抱いたからです!

それほど心を動かされる物語でした。♪( ´▽`)

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作品の紹介

2015年9月15日 第1刷発行

出版社:株式会社 文藝春秋

2018年2月『羊と鋼の森』コミカライズ上巻・下巻

2018年6月に映画化。

著者・宮下奈都

画像引用元:https://joseikatuyaku.pref.fukui.lg.jp

1967年福井県生まれ、上智大学文学部哲学科卒。

2004年に初めて応募した作品「静かな雨」文學界新人賞佳作に入選し、作家デビューを果たします。

その後、2007年に初の長編となる『スコーレNo.4』が話題になり、全国にファンが増えはじめました。

さらに、2011年に刊行された『誰かが足りない』第9回本屋大賞7位に選ばれます。

そして「宮下奈都先生」の快進撃はつづき、ついに2016年・第13回本屋大賞受賞作10選の中から、本書『羊と鋼の森』が大賞として輝きました!!

ちなみに、日本中に感動の嵐を巻き起こした、住野よる先生の『君の膵臓をたべたい』を上回っての大賞です。ホントにすごい…!( ̄∇ ̄)

あらすじ

引用元:https://www.pakutaso.com

山の集落で生まれ育った高校生・外村は、ある日学校のピアノを調律しにきたという、ひとりの男と出会いました。補足調律とは、楽器の音高を適切な状態に調整することです。

男がピアノの鍵盤を鳴らしたとたん、その音色は外村に森の情景を映し出しました。夜の森の匂いがピアノの音になって届き、外村の感情を大きく揺さぶったのです。そして、このなんとも不思議な体験こそ、外村の心に炎が灯った瞬間でした。

男の名前は、板鳥宗一郎。物語における超重要人物のひとりです。

高校を卒業した外村は、ごく平凡な人生を送るという未来から大きく進路変更し、板鳥から紹介された専門学校に入学します。

ほかでもない、調律師養成の学校です。

そこで2年間の過程を終え、調律の基礎を身につけた外村は、板鳥が働いている楽器店(江藤楽器)に就職します。

調律師見習いとして始まった外村の最初の仕事は、先輩の柳さんが顧客宅へ調律にいくのに同行し、調律師としての仕事を見学するというものでした。

そんな見習い時代に、外村がはじめて訪れた顧客宅で出会ったのが双子の姉妹。姉の和音と、妹の由仁。この2人の女子高生は、外村が調律師として成長していく上で、とても大きな道しるべとなっていくのです。

映画では聴けない!文章から聴こえてくる音色

引用元:https://www.pakutaso.com

本書を読もうか検討している方のなかには、音楽モノなら、原作読まなくても映画でピアノの音聞ければいいんじゃないの?と思ってる方もいらっしゃることでしょう。

確かに、映画『羊と鋼の森』で演奏されたピアノの音色も、登場人物それぞれの個性が花開いていて、とても素晴らしいものでした。

しかしこの作品には でしか聴くことができないピアノの音色が存在します。
少し引用すると、こんな音の表現があります。

粒が揃っていて、端正で、つやつやしていた。

引用元:P23

音の粒がぱっと広がった

引用元:P48

ピアノを体全体で弾いている人物が鮮明に浮かび上がり、読者の心も高揚してしまう、そんな表現豊かな文章がクセになります!

まだまだ沢山、おもしろい表現が転がっていますよ!

素直な主人公の、ひたむきな姿

引用元:https://www.pakutaso.com

物語の随所から、外村の “はやく一人前の調律師になりたい“ という気持ちが滲み出ていて、ときに迷いながらも先輩に相談しながらスキルアップに励む姿は、読者の私もなんども勇気づけられました。

とくに好感を持てたのは、外村が仕事の合間に、楽器店のピアノで毎日のように調律の練習を続ける熱心な姿勢です。

それから、先輩たちとの会話で教えてもらったピアノについての知識など、どんな小さなことも零れ落とすまいと手帳に書き込んでいく素直さ。入社3年目になってもそれを続けていたというから驚きです。一瞬だけ頑張ることは誰でもできますよね。でも、努力を継続することはなかなか難しいものです。だからこそ、外村は私にとってのお手本の人だと感じました( ´ ▽ ` )

見習い調律師の葛藤

引用元:https://www.pakutaso.com

外村が働く楽器店では、見習い調律師は半年間、顧客宅で先輩が行う調律の作業を見て覚えるという決まりがあります。

しかし、その約束事を外村は勝手に破ってしまいます。

場所は顧客先の、双子の家。この日、先輩の柳さんは大切な用事で帰宅していたため、外村はひとりでピアノを見ることになりました。

ピアノを見てみると、当時の外村のスキルでも問題なく解決できるようなものだったため、外村はピアノから「ラの音が出ない」という不調を戻すことに成功します。

しかしここで、双子から音程を少し調節して欲しいというリクエストを受けます。

ただし、そのリクエストは、その時その場にいなかった柳さんに任せるべき作業だったのです。しかしこの時、外村は一瞬葛藤したのち、誤った決断をしてしまいます。

触らなくてだいじょうぶだと思った。触るとしても、僕じゃない。柳さんだ。

それなのに、魔が差したとしか言いようがない。今の連弾で、完全に胸が熱くなってしまっていた。できるんじゃないか。微妙なずれだけを直せばいい。ふたごがもっときもちよくピアノを弾けるように。

この後、作業の結果がどうなったかは、本書でお確かめください。

外村の人間味が出ている場面で、私はとても好きです!

ちなみに、外村の人間らしい黒い部分が浮き彫りになっているエピソードも他にあって紹介したかったのですが、その部分も是非本書を手に取って探してみてください!(*゚▽゚*)

主人公が見つけた【音楽の本質】

引用元:https://pixabay.com/ja

外村正式な調律技術者として認められ、ひとりで顧客宅へ伺い作業できるようになっていた頃。

20代男性の、南さんという方からの依頼を引き受けたときのことでした。南さん外村が訪問しても顔を上げず、肩を突き出すようにしてピアノを指します。口は一切開きません。

いつ調律したのか把握していないという南さんのピアノは、黒い艶を失い、全ての鍵盤の音も狂っていました。それでも弾かれている痕跡があることから、「こんなに音が狂っているのに、何を弾いていたのだろう?」と怪訝になりながらも、ピアノ内部に詰まったホコリを掃除していたら…

そこに落ちていたものの中から、1枚の写真が出てきました。そこに写っているのは、少年が照れ臭そうにピアノの前で笑っている姿。その少年はほかでもない、南さんその人でした。

外村は応急処置をピアノに施し、「試しに弾いてみていただけますか」と男に促します。かすかにうなずいた南さんは、ゆっくりと鍵盤を弾き始めます。外村が蘇らせたピアノの音色に、男の表情は驚きから、やがて笑顔に変わり、水を得た魚のようにイキイキと弾き始めたのです!!

そんな南さんの背中を眺めながら、外村はひとつの、極上の音楽の形があることに気づいたのでした。

音楽とは・・・

決して誰かと競うようなものじゃない。競ったとしても、勝負はあらかじめ決まっている。〇〇〇〇〇〇の勝ちだ。

P146

〇〇〇〇〇〇に入る言葉、あなたは分かりましたか?^^

ココが見せ場!!ひとりの人間が成長する瞬間

引用元:https://www.pakutaso.com

物語で大きな成長を遂げる人物は、主人公・外村だけではありません。物語に波紋を広げる双子の姉である和音と、妹の由仁。この2人についてお話します。

和音(かずね)と由仁(ゆに)の紹介

この2人は、姉妹そろってピアノを弾くことが好きです。長年、「江藤楽器」を頼ってくれている顧客先でもあります。顔はまるで瓜二つにもかかわらず、同じピアノを弾いても、和音と由仁それぞれの指から広がる音色は、リズムも音も全くの別モノです!。ピアノのコンクールで評判を集めているのは妹の由仁。しかし外村は、和音のピアノに惹かれていくのでした。

しかしある日、悲劇は起きます。双子の片方が珍しい病気にかかってしまいました。

その症状は「日常には支障はなくピアノの鍵盤を弾こうとする時だけ指が動かなくなる」、というものです。

そしてその悲劇は、双子のもう片方にもショックを与えました。その子は健康にもかかわらずピアノを弾くことを止めてしまいます。

それはつまり、「江藤楽器」に双子から調律の依頼が来なくなってしまうことに他なりませんでした。

しかし、しばらくして「朗報」が音楽店に届きます。

「調律再開の依頼」す。 双子のどちらかが、ピアノを再び弾けるようになったとの知らせでした。

その後は、双子の姉妹にそれぞれ大きな決意が宿ります。

これから、『ピアニストを目指す者』と、

『調律師を目指す者』の、それぞれの決意です。

外村をはじめ、「江藤楽器」の職員たちが見守る中、その子が弾くピアノから広がった音色に、その場にいた全員が度肝を抜かれました。

「あの子、あんなにすごかったっけ」と社長がつぶやき、さらに言葉を続けます。

「ピアノがびゅんと成長する瞬間。いや、ひとりの人間が成長する瞬間、だな。そこに立ち合わせてもらった気分だ」

P181

感想調律したピアノを弾いた人が、間近で成長していく姿。それを見ることができるのも、調律師としてのやりがいなのだと思いました。( ´ ▽ ` )

調律師にいちばん大事なもの

物語が後半に差しかかった頃、事務所で、外村が先輩たちに思い切ってひとつの質問を投げかけてみたのでした。

調律師に1番必要なものって何だと思いますか

P221

『根気』柳さんが、

『あきらめ』秋野さんが、口々に答えます。

ここで少し、秋野さんについてお話します。

秋野さんの紹介♪

秋野さんも、外村の先輩です。基本的に素っ気ない印象が強いのですが、言葉とは裏腹に調律にはいつも真剣に向き合っていて、外村秋野さんに同行をお願いしたり、作業を見せてもらったこともある頼れる先輩のひとりです。

秋野さんがここで言う『あきらめ』とは、どれだけやっても、完璧には届かない。だから、どこかで踏ん切りをつけるのだと。そういう意味の言葉です。

そして秋野さんは、「ただ、やるだけ」と口にしたあと、さらに言葉を続けます。

才能がなくたって生きていけるんだよ。だけど、どこかで信じてるんだ。1万時間を超えても見えなかった何かが、2万時間をかければ見えるかもしれない。早くに見えることよりも、高く大きく見えることのほうが大事なんじゃないか」

P224

つまり、『高く大きく見えること』のために、『早くに見えること』をあきらめる、それも必要なのだという意味だと思いますd( ̄  ̄)

この言葉に外村は、才能があるから生きていくのではない。才能はあっても、なくても、生きていくのだと。あるのか、ないのか、わからないものでなく、もっと確かなものを、この手で探り当てていくしかないのだと。そう気づかされたのでした。

と、そこへ、板鳥さんが帰ってきます。

すかさず、外村は先ほどと同じ質問をしました。

板鳥さん、調律師にとって1番大事なものって何だと思いますか

P224

すると、海外の有名ピアニストからも指名されるほどの板鳥宗一郎は、以外にも、とてもシンプルな言葉を選びました。

○○○○、でしょう。

p225

さて、板鳥さんにとっての、1番大事なものとは…!?

シンプルですが、深い言葉でしたよ^^

この作品に対しての世間の声、評価

引用元:https://twitter.com/michiru_0708/status/1185227496490295296
引用元:https://twitter.com/E_empr/status/1183006243784249344
引用元:https://twitter.com/domdom41125150/status/1160094478809460738

まとめ

引用元:https://www.pakutaso.com

この物語には「ピアノ調律師」という題材が主に使われているため、『音楽にあまり興味がない自分には、物語の面白さを味わえないのではないか』という気持ちから、読むこと自体を諦めた方もいらっしゃると思います。

しかし、主人公が物語を通して抱いていく様々な感情は、将来を見据える学生さんや、現在なんらかの仕事に励んでいる社会人にも、必ず共感できるものがあります。つまり、本書は音楽に携わる人のために書かれた物語ではなく、

『目指す場所に向かって一歩一歩進んでいく人たち』を応援する物語だと私は感じました。^^

ちなみに私は、本書を読んだ後に劇場版を観ました。小説で存在しなかった主人公のセリフが映画でポロっと出たり、一部のエピソードが映画では前後していたりしていました。劇場版では、そういった原作との違いなども楽しめますよ^^

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