中島らものエッセイ『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』をご紹介☆

エッセイ

私が20代の頃、ひたすら中島らものエッセイを読んでいた時期がありました。

勢いのある漫才のようなキレッキレの文章と圧倒的な面白さで迫ってくる彼のエッセイに、完全にはまっていたんです。

そんなとき出会ったのが、『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』という作品でした。

これは中島らも自身の10代後半から20代前半の頃のことを綴ったいわゆる「青春回顧録」です。

もちろん、中島らものエッセイなので、ただの甘々で感傷的な青春回顧のエッセイではありません。

感傷的どころか、とんでもない爆笑エピソードのオンパレードなんです・・なんですが、読んでいると、青春時代のあのなんともいえない焦り、不安、もどかしさがストレートに伝わってきます。

当時初めて読んだときは、面白いのに切なくて、笑えるのに胸が苦しくなって、最後は爆笑しながら号泣するというわけのわからない状態になっていました (笑)

久しぶりにこの本を読み返して、「私にも繊細な時代があったのにねえ。今じゃこんなに・・・(黙)」と思わず遠い目をしてしまいましたが、それ以上に感じたのは、「中島らもはやっぱり今でもめっちゃ面白い!」でした。

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作品紹介

『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』は1978年3月から1988年12月まで、朝日新聞大阪本社の播但サービス紙「A+1」に連載されていたものを収録、再構成したエッセイ集です。

単行本はPHP社より1989年に出版されました。かなり古い本ですね。

増補版が朝日文芸文庫で1994年に出版されています。

現在手に入る集英社文庫版は、1997年に出版されました。

鬼才・中島らもとはどんな人物か

引用元 https://pixabay.com/ja/

中島らものことを説明するとき、よく、「鬼才」「奇才」「異才」「天才」などの言葉が付きますが、彼はどんな人物だったかを一言で表すのはとても難しいです。

実際、彼が活躍した分野を全部並べると、「小説家」「劇作家」「随筆家」「広告プランナー」「放送作家」「ミュージシャン」「ラジオパーソナリティ」「俳優」などなど・・( ゚Д゚)

本当に一人の人間か!?って感じですよね。

どれか一つの分野で成功するだけでも大変なのに、これだけの多様な分野で多くのすばらしい作品を残した中島らも。さすが「鬼才」と呼ばれる所以です。

また、中島らもといえば、その破天荒な生き方でした。

関西の名門校「灘高生」だったにもかかわらず、在学中から酒やドラッグ、音楽などに目覚め、完全にエリートの道からは脱落。

その後、広告代理店勤務時代、コピライター時代を経て作家としてデビューしますが、デビュー後もアルコール依存や躁鬱病に苦しみます。ドラッグにもはまり、2003年にはなんと大麻所持の容疑で逮捕されます・・。

そして、2004年。飲食店で酒を飲み、店から出るときに酔って階段から転落。頭部を強打したため、緊急手術が行われましたが、意識は戻らずそのまま息を引き取りました。52歳でした。

酔って転落死・・。ほんまに「中島らも」らしい最期やなあ。

彼の人生そのものが「ロック」だったなあと思います (;_;

大槻ケンヂおすすめの「中島らも本」

引用元 https://pixabay.com/ja/

このように、様々な分野で活躍した中島らもは、俳優やミュージシャンの間にもファンが多いです。

その中でも、大槻ケンヂは中島らもと親交のあったミュージシャンとして有名です。

ところで、大槻ケンヂはすごい読書家でもあり、実は「作家」としての顔も持っているのはご存じですか?

大槻ケンヂはたくさんの小説やエッセイを執筆、出版していますが、その中の、『のほほん雑記帳』(角川文庫)というエッセイ集の中で、この『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』を、「中島らもの作品の中でも特にお気に入りの本」として紹介しています。

中島らもにハズレ無し

彼の著作はどれも面白い

個人的には『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』がオレは好きだ

ちなみに、大槻ケンヂの「面白本」の基準は、

授業中に隠れて本を読んでいて、教師に見つかってしまい、読んでいた本を取り上げられたとき、

その本のためなら教師を殴れるかどうか

だそうです。  

私も『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』は、間違いなくその基準を満たす「面白本」だと思いますが、授業中に読むのはオススメしません!

絶対笑うか泣くかしてしまうので、先生に見つかるにきまってるから(笑)

オーケンのエッセイもめちゃくちゃ面白いので、紹介したいんですが、それはまたの機会にします。 

↓『のほほん雑記帳』こちらも爆笑必至の超面白本ですよ!

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中島らもの半自伝的エッセイ

さて、この『僕に踏まれた町と僕が踏まれた町』は中島らもの半自伝的エッセイといわれています。

前半部分が、関西の超名門校「灘高」在学時代のエピソード、後半部分が浪人生~大学生の頃のエピソードという構成になっています。

らもさん自身の10代後半から、20代前半、いわゆる「青春時代」のことを書いたエッセイで、「鬼才中島らもの原点」を知ることができます。

「中島らものことをもっとよく知りたい!」という人や中島らもを知らない若い世代の方にもオススメです。

超名門「灘高」落ちこぼれ学生時代

引用元https://pixabay.com/ja/

中島らもは実はあの「灘高」出身だったというのは有名な話です。灘高といえば、言わずと知れた関西の超名門男子校ですよね。

しかし、「灘中に8番の成績で入ったという中島らもの、どんな秀才エピソードが!?」と期待すると、大いに裏切られます (笑)

よくもまあ、次から次へと、こんなおばかなことやるよなあという爆笑エピソードばかり。

生徒のほとんどが東大やら京大やらに行くという学校の中で見事に落ちこぼれていく様子がこの前半では結構明るく書かれています。

私が特に好きなのは、高校生のらもさんがギターを始めて、同級生とバンドを組む話です。 (「放課後のかしまし娘1~5」・「その後のかしまし娘1・2」)

私はギターは弾いたことがないのですが、それでも、涙がでるほど、笑えます。そしてなんだかほっこりします。

高校からギターを始めたうちの次男に、その部分を読ませてみたら、時々肩をひくひくさせながら、「むちゃくちゃなことやってんなあ・・」ってつぶやいてました。

やはり、中島らものエッセイは、今の高校生にも通用する面白さみたいですよ (笑)

浪人生~大学生 闇のモラトリアム時代

引用元https://pixabay.com/ja/

さて、この後半部分になると、一転して、全体的にくらーい雰囲気になります。

「浪人時代のことをさっぱり覚えていないのは、それがあまりに不安な日々だったために僕の意識が記憶を封じ込めようとしているのではないか」

と、らもさん自身が書いている通り、後半は具体的な面白エピソードが少ないんですね。

大学受験に失敗し、浪人生となってからの不安な日々・・。勉強しなくてはいけないのに、やる気もでず、時間だけが過ぎていく・・この憂うつな生活。

たとえ浪人したことはなくても、この感じ、経験したことがある人は多いのでは?

そして、なんとか大学に入ってからも、「何かやらなくては」と思いつつも何もせず、大学の芝生の上に寝転がって、頭上を飛ぶトンビに向かってテレパシーを送るだけの毎日。

ええ、大学生のうちの長男が今まさにこんな感じですが。

ほんとうならこの後に、「この先どうなるんやろう」という疑問がもう一つ付くはずなのだが、それはあまりに怖くて、心の中でさえ禁句になっているのだった。

うっ。このへんを読んでいると、あの頃の不安がよみがえってきて、今でも叫びだしたくなります・・。

「生きてりゃよかったのに・・。」

引用元https://pixabay.com/ja/

この本の中で・・いや、今までに読んだらもさんの作品の中で、私が一番好きなエッセイは、自殺したらもさんの友人に向けて書いたものです。

自殺してしまった友人を思い、らもさんは・・・

ただ、こうして生きてみるとわかるのだが、めったにはない、何十年に一回くらいしかないかもしれないが、「生きててよかった」と思う夜がある。一度でもそういうことかあれば、その思いだけがあれば、あとはゴミクズみたいな日々であっても生きていける。だからあいつも「生きてりゃよかったのに」と思う。

私はらもさんのこの言葉をずっとにぎりしめて生きてきました。

死にたくなるほどのひどいことは起きませんでしたが、それでも、人並みに挫折したり、落ち込んだりしたとき、必ずこの言葉を思い出しました。

それなのに、らもさん、52歳で死んじゃうってどういうこと!?

らもさんこそ早すぎるでしょ‼

「酒に酔って事故死」ってあまりにも中島らもらしくて、そういう運命だったのかなあ、とも思うけれど、やっぱり・・

もっと中島らもの作品を読みたかったなああ。

時々、天国の(地獄かも?)中島らもに向けて私は言ってやるんです。

「生きてりゃよかったのに。あんまり慌てるから損をするんだ。わかったか。中島らも!」

作品の口コミ・評価

↑さんせ~い!でも全部読んでしまって、その後の人生どうなるかは、ちょっと保証できないです。あくまで自己責任でお願いします(笑)

本当に、この言葉があれば、生きていけると思います。水道橋博士、昨年活動再開されたそうですね!よかったです。執筆活動のほうも、楽しみにしています。

そうなんですー。タイトルがほんとにいいですよねー。この本の内容を見事に一言でまとめた素晴らしいタイトル。さすが、元コピーライターらもさんだなあと思います。

まとめ

引用元https://pixabay.com/ja/

様々な分野で活躍した、中島らもが残した作品は、今でも多くの人に愛され、そして新たなファンも増え続けているそうです。

この、僕に踏まれた町と僕が踏まれた町は中島らもを知らない若い世代の方にもオススメのエッセイ集です。

ぜひ読んで鬼才・中島らもの「ロック人生の原点」を感じてください!

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