流浪の月 心洗われる物語に中毒者続出!その魅力をご紹介!

小説

ボーイズラブ小説家の凪良ゆうさん。その名前を一般文芸のコーナーで見つけたとき、驚きと期待で思わず本を手に取っていました。

一度開くと読み終わるまでにそう時間はかかりませんでした。

さらさらと読みやすい文章と、相反する重たいテーマが混ざり合い、優しい毒に包まれてるような不思議な体験をさせてくれました。

「恋人ではない。でも友人と呼ぶのも少し違う。ただ好きだから、そばにいる。この関係に名前はない。」

普遍的な日常から抜け出せない現代人におすすめする、きっと心に残り続ける1冊です。

今回は、本屋大賞2020にもノミネートされた、本屋業界大注目の「流浪の月」の魅力を余すことなくご紹介します!(๑•̀ㅂ•́)و✧

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作品紹介

作品名:流浪の月
作者名:凪良ゆう
出版社:東京創元社
ページ数:313ページ
初版:2019年8月29日

2020年本屋大賞ノミネート作
第41回(2020年)吉川英治文学新人賞候補作

作者紹介

凪良ゆう(なぎらゆう)
1月25日生まれ。
2006年に「恋するエゴイスト」(白泉社)でデビュー。ボーイズラブ漫画の原作や、小説家として活躍する。

2017年に「神様のビオトープ」(講談社)で一般文芸デビューを果たし、注目を集める。

主な作品に、「私の美しい庭」「すみれ荘ファミリア」「おやすみなさい、また明日」「積み木の恋」などがある。

あらすじ

物語は十五年前の少女失踪事件から始まります。当時10歲の家内更紗は両親を亡くし、周囲に自分の居場所を見つけられないことに苦しんでいました。

ある雨の日、公園で大学生の佐伯文と出会い、世間的には家内更紗ちゃん失踪事件が始まります。

しかし実際は、更紗と文は一緒に過ごすことで互いの中に自分の居場所を見つけ、名前のないその関係を楽しんでいました。

それは二人だけが知る事件の真実です。

十五年後、再開するべきではなかったかもしれない二人がもう一度出会う時、運命が大きく動き出します。

ーせっかくの善意を、私は捨てていく。そんなものでは、私はかけらも救われないー

実力派作家、凪良ゆうがその実力を遺憾なく発揮した、息を飲む傑作小説です。

凪良ゆうの表現力、それがこの作品の最大の魅力!

凪良ゆうさんの描く物語は、とにかく繊細な心理描写が魅力的です。

これにはBLの経験が生きたと、インタビューでも語られています。

「関係性をクローズアップしないとBLにならない。心の動き、絡み合いには力を入れてきた」=朝日新聞2019年11月30日掲載

普段感じているけれど言葉にはできない感情の正体を、読みやすく、かつ繊細に表現する凪良さんの、言葉を生み出す力。

あまりの写実力と臨場感に胸が締め付けられます。いや、圧倒されます。

本作からも少し抜粋してご紹介します。

ー 舌にのせた途端に蕩け、じんわりと全身に沁みていく冷たい甘みに、私は天国を見た気分だった。死にたいほどの我慢の末に味わったバニラアイスは、アイスクリームでありながらアイスクリームを超越している。人生の味がするーとお母さんの声がした。ー(35ページより)

これは9歲の更紗が文の家でバニラアイスを食べるシーンの一節です。表紙を彷彿とさせるこの言葉。

幼い少女の感覚をむき出しにしたような直球の表現は、読み始めて一番最初に凪良さんらしさを感じる部分でもあります。

ー世間は別に冷たくない。逆に出口のない思いやりで満ちていて、私はもう窒息しそうだ。ー(82ページより)

ー 度を越した痛みを受けると、心が漂白されたようになって喜怒哀楽が消える。多分、それが一番楽なのだ。自分が踏み潰されるだけの無視になったような、私はこの無力感を知っているー(158ページより)

お次は24歳になった更紗の心の声。9歳の時から比較すると、感情の描き方が全く違い、経験値が一気に高くなったように感じます。

凪良さんの描写の痛々しさは、とても惹き付けられるものがあります。文章のみから伝わってきてるとはとても思えません。

作中にはこのような直に心を描いた文章が無数に溢れています。そのどれもが琴線に触れてきます。

心理描写に特化した凪良さんの表現力は是非楽しんで頂きたいポイントです(​ *´꒳`*​)

社会に息苦しさを感じる全ての人に読んで欲しい

物語冒頭、家内更紗ちゃん失踪事件をきっかけに被害者と容疑者になってしまった更紗と文。 

真実は違えど、周囲の人はそれを知る由もなく、優しさと善意で更紗を傷つけます。

理解してもらおうと一生懸命になればなるほど、誤解が生まれ、更紗が伝えんとすることが何ひとつ伝えられないんです。

ー 私も、文も、なにも悪いことなんてしていない。ただ一緒にいる。それだけのことを、なぜ責められるんだろう。それも十五年も経った今になって。誰か、どうか、この痛みを想像してみてほしい。お願いだから。どうか。ー(252ページより)

周囲が理解してあげようとする気持ちさえ更紗にとっては刃物同然、このもどかしさがまた、読んでいて非常に苦いです。

しかし、更紗と文は最後、二人だけの生き方を見つけ、二人だけの関係を築きます。

終着点への導き方には、中盤までの苦しみが報われるような、物語を昇華させる力量を感じます。

これが読み終わったあとの、掬い上げられたような感覚をもたらします。私も自分として生きていいんだと優しく言われているようでした。

内容は違っても、少なからずこの社会に息苦しさを感じている人達に、この作品はどこかリンクして伝わるメッセージがあると思っています。

苦しくて苦しくて仕方ないけれど、読後なぜか前を向いている。そこも作品の味わい深いポイントです。(◍•ᴗ•◍)

本屋業界が絶賛の嵐!

導入部分にも述べた通り、本作は「本屋大賞2020」にノミネートされています。

一般文芸の中ではまだ若手の凪良さんの作品が、何万冊もの本の中から選出されたということです!

そして書店に置かれた「流浪の月」の周りには、書店関係者の言葉がたくさん並べられています。

どれも確かな語彙力と表現力で、この作品への興味がかき立てられるものばかりです。

一部ご紹介します。 

「こんな関係、ひとことで説明できるわけがない。この二人の背景だからこそ生まれた繋がりだ。どうか、そのつもりで読んで欲しい。共感なんて、探さなくていい。」

ー紀伊国屋書店新宿本店 小出和代さん

「一見穏やかな物語かと美味しく堪能していたらいつの間にか柔らかい毒がゆっくりとまわっていて体中を巡って最後に静かにとどめを刺されたような。もうすっかり凪良ゆう中毒にされてしまいました。」

ー紀伊国屋書店梅田本店 小泉真規子さん

「心のざわつきが止まらない。読んでいて溺れそうになる。こんな小説は初めてだ。不穏で、もどかしくて、苦しくて、どうしようもなく美しい。」

ー東京旭屋書店新越谷店 猪股宏美さん

口コミ・評価

ここでは一般の読者の声もご紹介したいと思います。

「この話に惹かれているのに最後迄読むのに、ものすごく苦しかった。何故か最後の二人に安堵を覚えたことも確か。」

ーブルーバユウさん

「一気読み。事実だけを知ってたらこの物語の世間と同じように私も優しさで傷つけていた側かもしれない。」

ーmokaさん

「誰にも理解してもらえない苦しみを抱えていて、でも理解してもらおうとすればするほど誤解されていく姿が非常に痛ましく読むのが辛かったです。
こんなに辛い読書は今までになかったけど読んで良かったと心から思える本でした。 」

ー風鈴さん

これらの感想には私も共感する部分がたくさんありました。

人に理解されない苦しみと、人の優しさが凶器として突きつけられる苦しみが共存するのが本作です。

読者には、読み進めるたびに更紗や文のどうしようもない心のうちが、重たくのしかかります。

さらに二人に共感できるからこそ、段々と読むのが辛くなっていくんですよね…。

でも、読み終わったときの妙に心がすっと落ち着いたような、これを読んで良かったと心から思える感覚は今までにないものでした。

私が感銘を受けた本が、他の人にも同じように確かな重量で受け取られ、素敵な感想を持ってもらえるのは、なんだか嬉しいです(´˘`*)

私が流浪の月をオススメする理由

本当に、今までしたことがない読書体験ができる作品なんです。だから読んで欲しいのです。

蕩けるような、叩きつけるような、ひんやりとしていて、じわじわと熱を帯びて、染み込んでくる言葉の羅列、意味が分からないですよね笑

読めば分かります!

そして何より、更紗と文の物語を多くの人に知って欲しいのです。こんなに素敵な人間2人の.温かいお話なのだと。

唯一無二の、読んでよかったと必ず思えるお話であり、1度だけじゃ足りずに何度も読み返して、その度に堪能できる作品です。

普段本を読まない人にも読んで欲しい、読んで毒されて欲しいですね(´▽`) ‘`

まとめ

ここまで「流浪の月」の魅力をこれでもかという程お伝えして参りました。が、こんなものを読むより、実物読んでください笑。

ここではとてもじゃないですがお話しきれない魅力が、1冊丸ごと敷き詰められた傑作です。

本屋大賞、是非大賞に輝いて欲しいです。 映画化とかされたらいいなと思いを馳せつつ、ここら辺でレビューを終わりにします。

お付き合いありがとうございました。

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