閉鎖病棟のあらすじ・感想!

小説

友達にすすめられて読んだ作品です。
タイトルを見たときはサイコミステリーだと思いました。
しかし読み終わったあとは全く違う感想になりました。
小さい大きいに関わらず
悩みを抱えている方に読んでみてほしい1冊です。

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作品紹介

[閉鎖病棟]
作者:帚木 蓬生
出版社:新潮社
初版:1994年4月20日

作者紹介

帚木 蓬生(ははきぎ ほうせい)
1947年福岡県生まれ。
現役の精神科医。
1992年[三たびの海峡]で第14回吉川英治文学新人賞を受賞。
1995年[閉鎖病棟]で第8回山本周五郎賞を受賞。
2005年福岡県にて精神科、心療内科を開業。
開業医として活動しながら執筆活動を続けています。

代表作

  • 閉鎖病棟
  • 三たびの海峡
  • 逃亡
  • 蝿の帝国

・[閉鎖病棟]のあらすじ


それぞれの事情で精神科病棟に入院している登場人物たち。
事情や抱えている病状、悩みは違うけれど、
お互いが支え合って明るくのびのびと生活をしていた。
しかしそんな平和な日常は病棟内で起きた殺人事件で一変。
なぜ殺人事件は起きたのか…
彼らが抱えている秘密や守ろうとしているものは何か…
その真相を知ったとき彼らを咎められるひとはいるのでしょうか。

・登場人物たちの生い立ちがツラすぎる…・

生まれた場所や育った環境が全く違う登場人物たちですが、
共通して生い立ちが厳しいです。
時代や環境に翻弄されて、
やむを得ない理由で精神科病棟に入院することになります。
しかし精神科病棟に入院している=異常者という容赦のない世間からの偏見など、
一生懸命前向きに生きようとしても
なかなか受け入れてもらえない。
読んでいて何とも言えない苦しい気持ちになりました。

・傷を負った者たちだからこその想い・


登場人物たちは精神科病棟に行くまで、
それぞれがギリギリの状態だったと思います。
肉親に理解してもらえなかったり、
家族なのに裏切られたりと入院(通院)するまで、
険しくて辛い道のりだったと思います。
しかし精神科病棟に入院(通院)すると
はじめて仲間ができます。
他人にもかかわらず、
思い合い支え合いながら生活を共にします。
お互い抱えている問題は違うけれど、
それでも理解しようとしたり、
広い心で相手を受け入れようとしたりします。
きっと自分自身が大変な思いをしたからこその優しさや
相手を思いやる気持ちが強いのだと感じました。
さらに小さなことに感謝したりできる
純粋で真っ直ぐな彼らだからこそ
ささやかな幸せを見つけられるのだと思いました。

重い話だけど深い愛情に包まれます

秀丸さん、チュウさん、昭八ちゃん、敬吾さんそして島崎さん。
彼らは精神科の患者さんです。
精神疾患を抱えているがゆえに世間から白い目で見られたり、
家族から疎まれたりと、
爽やかな気持ちでは読めないような話がメインです。
しかし秀丸さんとチュウさん、
昭八ちゃんと敬吾さんのお互いに対する信頼や思いやり、
まだ未成年で非力な島崎さんをみんなで守ろうとする気持ちなど、
繊細がゆえに一般社会から弾かれてしまった彼らだからこそ
より深くより強い想いや愛情で繋がれていると
文章からひしひしと感じることができました。
はじめはちょっと辛い話が続くのだけれど、
読み進めると5人はのお互いを思いやる気持ちにふれて、
優しい雰囲気に包まれます。
この人たちの生きやすく、誰からも傷つけられない場所が
いつまでも続くといいなと思いながら読みました。

精神科医による精神科患者目線の描写

物語の中盤から精神科病棟での生活、
入院患者さんの過ごし方など分かりやすくリアルに書かれています。
精神科患者が世間からどう見られているか、
家族からどう思われているのか、
患者自身が自分の病気とどう付き合っているかなど
きっとたくさんの患者さんと接してきたから見えるものや
感じるものがあるのだと思いました。

主な登場人物たちはまわりのサポートがあれば
日常生活を難なく過ごせる人たちです。
しかし過去に起こしてしまった事件によって、
まわりからは[異常者]というレッテルを貼られ、
再生しようにもなかなか受け入れてもらえない現実。
世の中に理解されない精神科患者たちを
作者の帚木蓬生さんはあたたかい目線で見事に書かれています。

ネットやツイッターの反応

「世の中の偏見や立場の弱者が追い込まれていく悲しさ」
「登場人物の生い立ちを知るとやりきれない気持ちになる」など
やっぱり胸を締めつけられるような場面も多いのですが、
「登場人物たちが前向きに一生懸命生きようとする姿に胸うつものがある。」
「辛い過去を抱えているけど、
入院生活はのびのびとしていて、少しホッとする」など、
恵まれない環境で過ごしてきたにも関わらず、
ひたむきで一生懸命な登場人物たちにこの作品を読んだ人は救われます。
2019年に映画化されています。
個人的に鶴瓶さんの秀丸さんはイメージぴったりです。

まとめ


最後の方の裁判所のくだりで涙がポタポタと出ました。
「秀丸さん、退院したよ。」
ここに辿り着くまでにどれだけの葛藤と努力、
そして勇気を振り絞らないとできなかったのか、
考えたら涙が出ました。

精神病棟にいるから異常なのか?
一般社会に適応しているから正常なのか?
はたまた正常と異常の境はどこか?
タイトル[閉鎖病棟]なんですが、
登場人物が入院していたのは[開放病棟]です。
ではなぜタイトルは閉鎖病棟なのか…
読み終わったあともいろいろと考えさせられる作品です。

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